テーマは「恋」 BOOPY選書会を開催しました!

悩みをテーマに本を紹介し合う読書会「BOOPY選書会」。2023年1月17日20時〜ZOOMにて。

「この春卒業してしまう先輩に想いを伝えたいけど、一歩踏み出せない。でも後悔したくない。」(21歳・大学生・女性) 彼女に本を贈るとしたらどんな本を贈るだろう。そんなテーマでそれぞれの選書を紹介し合いました。

●かずまさんの選書

【「頭のゴミ」を捨てれば脳は一瞬で目覚める!】苫米地英人

この本では、過去は書き替えれられるよって話をしているんですね。告白してうまく行った、うまく行かなかったどちらの結果になったとしても、3年後5年後となったときに、幸せかどうかは未来から変えられる。同じ事象でも未来によって変わるから、あまり気にしなくていいんだよ、というのを伝えたいなと思いました。やらなかった後悔というのは年々大きくなっていくけど、やった後悔は年々小さくなっていくと話もある。やってみたほうが後々尾を引かないんじゃないかなと、そう背中を押すような形で伝えられたらと思います。

●yoniさんの選書

【坊っちゃん】夏目漱石

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恋に恋する乙女なのであれば、別にそのまま恋に恋してればよいのではと思う。ただ、後悔したくないとのことであれば、告白はすぐにでもするべき。友だちを介すのでもラブレターでもよいから行動するべき。行動すれば、たとえ破れても後悔しないのかなと思います。「坊っちゃん」は恋愛小説ではないが、積極的で、物語が痛快で、正義感が強い人のイメージ。そんな姿を読めば、スカッとしてなにか気持ちが変わるかもしれないと真っ先に思いました。ただ、「名著のツボ」に書かれた坊っちゃんを見ると、相手に対するコミュニケーションが取れていない人に見えてきた。坊っちゃんを反面教師としてみるのも一つだろう。

●ゆーへーさんの選書

【私とは何か 「個人」から「分人」へ】平野啓一郎

体は一つでも、学校での自分、家での自分、色んな顔をもつように色んな自分がいるというのが分人の考え方。恋は誰かを好きになることで、誰かといる自分が好きになること。相談者さんも自分を客観視するように、好きな人といる自分を好きになると捉えてみるのはどうだろ。とりあえず、後悔せず行動したほうが良いと思う。そのうえで、相手と自分との間でどんな分人ができるのか「挑戦」というか試してもらって、もしあまり好ましくないのであればスパッと次の他者との出会いを探していく。新しい分人を作り直してもらったらよいのかと思います。

●しださんの選書

【10年後、ともに会いに】寺井暁子

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他の方も言うように、僕もなるべく後悔はしてほしくないなと思うので、告白とか、自分の想いとか、好きって気持ちとかを伝えてほしいなと思ってはいるのですが、もしかしたらできないかもしれない。告白できなかったときに私ってだめだなとは思ってほしくないなと思ってるんです。告白できなくて後悔してもいいじゃんと。例えば、自分の想いを伝えられずその想いを抱えたまま10年越しに会ったときに、あの時好きだったんだ、とか、あんまりイケてないおっちゃんになってたとか、思うことが出てくると思う。時間の積み重ねによる時の重みに想いを馳せながら、今の自分の想いを伝えられたら良いのかなと思います。

●はっせーさんの選書

【夜は短し歩けよ乙女】森見登美彦

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この本、主人公の男性はめちゃくちゃ行動します。黒髪の乙女に振り向いてもらえるよう、付き合えるよう色んなことをしていく。行動することで何か変化が起きるというのを感じる本です。行動することでまた違う人に会って、違う人から何か色んなことに繋がり、最終的には本人に戻ってくる。あえて外堀を埋めるような行動も時には大事かなと。行動する男性という相談者さんと逆のような本を持ってくることで、行動することやご縁のことなども見えてくると思いこの本を持ってきました。

●いずの選書

【ツバキ文具店】小川糸

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鎌倉の文房具屋さんが舞台で、代書も請け負いながら過ごすお話。この本を読んで私は「手紙書きたいな」って思ったんです。直接伝えようとするからこそ、緊張したり勇気がでなかったり、ためらう部分もあると思う。だからこそ、ラブレターというか手紙に想いを込めて、伝えるという選択肢もいいんじゃないかなと。そう一歩踏み出せてもらえたらいいなと思います。

「一歩踏み出してほしい」という思いは共通していながらも、勇気の出し方や捉え方はそれぞれで、色んな切り口から悩みに寄り添う選書や視点が見つかりました!こんな視点もあるんだという気付きから、少しでも相談者さんが一歩踏み出すきっかけになれば嬉しいです。

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