日常

地震が不安、生きていくのが不安。(22歳・会社員・女性)

本のタイトル
聖なる怠け者の冒険
著者
森見登美彦

宵山で賑わう京都を舞台に「怠け者」を守るべく冒険に巻き込まれるお話し。

お悩み

大きな地震のニュース。これからもっと大きな地震が起こるかもしれない、起こる可能性が高くなるとの注意喚起。スーパーからなくなる水。突然の緊急地震速報。ひとり暮らしを始めたばかりだからこそ、もし大きな地震が起こったらどうしたら良いのだろう、いろんなことを想像すると不安で不安で、泣いてしまいます。スマホを見るとついついそういう情報を追ってしまいます。気がまぎれるような、心が落ち着かせる本とかありますか?

ブックセラピストからのひとこと

大きな地震。一人暮らしを始めたばかりで、そうなると不安は大きくなりますよね。ネットやSNSには嘘も本当もいろんな情報が飛び交っています。見れば見るほど、不安になるのも仕方ないのかなと思います。

あなたは、地震や災害時に備えて、何か用意をしていますか?消防庁や自治体で地震等の災害に備えて用意することについてまとめているものが多くあります。用意したからといって不安がなくなることはないですが、少しでも不安を軽くするために用意しておくことが大切かなと思います。大きな被害を受けていない今だからこそ、備えていけたらいきたいですね。

さて、備えがあるからといって、いつ地震が起こるか、という不安は消えないですよね。だけど、備えも用意して、これ以上何をしたら良いのか。そうなったら、あとは今生きているこの瞬間を楽しみつつ、焦らず待つしかないのかなと。地震に対して「待つ」という表現は違うかもしれませんが、そこまで用意していたなら「なるようになる」ということです。

この本のお話に出てくるキャラクターも、特別行動しているわけではありません。ただ、焦らず待つ。そうすればなるようになるんだと。そんな雰囲気を感じさせられます。

備えを用意したら、あとはスマホを置いて。好きな人との時間を大事にする、やってみたかったことをやってみる、心の声で動いてみる。後悔のないように生活する。物語の世界にどっぷり浸かってみるのもいいですね。物語の世界はいつでもあなたの側にあります。

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