
あなたの心に寄り添う「おすすめ本」が見つかる場所
人間関係、仕事、恋愛、将来の不安……。誰かに話したいのに、うまく言葉にできない。
BOOPY(ブッピー)は、そんな日々のモヤモヤや生きづらさを癒やす一冊をあなたに提案する「おすすめ本検索サイト」です。
「こうしましょう」と誰かに導かれるのではなく、本を通して自分自身に気づいていくプロセス。小説やエッセイ、自己啓発本などの中から、今のあなたの心に寄り添う「ココロの処方箋」となる本を厳選してお届けします。
新しい概念「ビブリオケア」とは?
読書を通じて心を癒やす「ビブリオセラピー(読書療法)」は、世界的に広がりを見せています。特にアメリカでは心理学や医療と結びついた臨床的なアプローチとして発展し、イギリスでは医療機関と公共図書館が連携して医師が本を処方する「Books on Prescription(本による処方箋)」という公的な仕組みが定着しています。また、海外の大学等では専門資格として研究・教育されるなど、高度な専門性を伴う分野として認知されています。
しかし、こうした専門化が進む一方で、ビブリオセラピーは「誰が本を選び、処方する資格を持つのか(医師や心理士などの専門家か、あるいは司書か)」という、担い手の専門性を巡る議論が絶えない領域でもあります。
ですが、日常の中で心を癒やす「ケア」は、決して医療従事者や特別な資格を持つ専門職だけに限定されるものではないはずです。
そこで新たに提唱したのが「ビブリオケア」。
薬ではなく人とのつながりや文化活動によって孤立を防ぐ「社会的処方(Social Prescribing)」の考え方をベースに、資格の有無に関わらず、本が好きな市民同士で支え合う新概念です。
従来のビブリオセラピーと「ビブリオケア」の違いとは?
前文でも触れたように、従来のビブリオセラピー(読書療法)は、医師や心理士などの「専門家」が担い手です。医療や心理学に基づく「症状の治療・改善」を目的とし、専門家から相談者へとトップダウンで本が処方されるのが一般的な形です。
それに対して「ビブリオケア」は、社会的処方の概念をベースにした「孤立の防止」と「悩みへの寄り添い」を目的としています。従来のアプローチとの最大の違いは、以下の2点にあります。
- 誰もが担い手になれる
特別な資格を持つ専門家ではなく、本が好きな市民であれば、誰もがケアの担い手になることができます。 - 対等な関係性(ピアサポート)
医療のような「専門家による診断」ではありません。相談する側・される側という役割が固定されず、同じ痛みを知る者同士が対等な関係で対話します。
医療的アプローチが専門家による「治療(Cure)」であるのに対し、日常の「ケア(Care)」の領域を担う主役は、「いまを生きている私たち全員」です。
今日誰かに悩みを打ち明けた人が、明日は自分の経験を活かして、別の誰かに本を処方する側(ケアする側)にもなれる。一人ひとりの「生きた経験」や「悩んだ過去」こそが、同じ痛みを持つ誰かに寄り添う最大の力になります。
資格の有無に関わらず、誰もがケアの担い手になれる社会を目指す。この循環こそがビブリオケアの核心です。
「好き」が、孤立を防ぐ処方箋になる
難しく考える必要はありません。私たちはすでに「純粋に何かを好きになること」が、最高のメンタルケアに繋がる事実を暮らしの中で実感しているはずです。
好きな小説の世界に没頭すること、アイドルの「推し活」をすること、誰かを大切に想う気持ち。それら一つひとつが、私たちの心を回復させる力を持っています。
現在、WHO(世界保健機関)が「孤独と孤立」を世界的な健康脅威として警告するなど、孤立への対策は世界中で急務となっています。
好きな「本」を媒介にして、誰もが対等に語り合い、支え合える場を日常の中に増やすこと。それは、この世界的な孤立問題に対する、私たちの答えです。
本によるケアの場を社会へ広げる
私たちは、ビブリオケアを単なる理想やアイデアで終わらせず、社会の当たり前(社会実装)にしようと本気で取り組んでいます。
その最初の実践の場(スタート地点)が、このWebサイト「BOOPY(ブッピー)」です。24時間いつでも匿名でお悩みを投稿でき、本を通して心に寄り添える環境を整えています。
この他にも、私たちはWebの枠を飛び出し、多様なアプローチで「本の力を信じた活動」を加速させています。
- 企業・オフィスへの選書
働く人のメンタルケアやコミュニケーションのきっかけを作るオフィス選書。 - 社会支援団体との協働
ひきこもり支援団体等と連携し、悩みを抱える方へ本を届ける活動。 - 私設図書室「HONKE」の運営
選書から人と想いが出会い、ケアし合えるフォースプレイス(下北沢の実店舗)。 - ブックイベント「選書会」
オンラインや対面で不定期開催。誰かの悩みをテーマに、本を介して参加者同士が対等にケアし合う参加型イベント。
どの活動も、誰かの悩みをテーマに、本を媒介として心に寄り添うためのものです。
イベントへの参加が難しい方も、まずはBOOPYサイトから気軽にお悩みをお寄せください。あなたの心の声に耳を傾け、寄り添う一冊を厳選して処方いたします。
BOOPY代表プロフィール
泉山 衿花(いずみやま えりか)
ビブリオケア提唱者 / 選書家
本を介して市民同士が支え合う新概念「ビブリオケア」提唱者。世界的に深刻な健康脅威として議論される「孤独・孤立問題」に対し、誰もが身近にある「本」を媒介にして支え合う新しいケアの形を提案している。
2021年よりブックイベント「選書会」主宰、2022年よりWebサイト「BOOPY」を運営し、累計150件以上の悩みに本を厳選・処方。この他、誰もが選書家になれる私設図書室「HONKE」の運営をはじめ、働く人の悩みに寄り添うオフィス選書、ひきこもり状態にある方への伴走支援など、本を通じて誰もが対等に寄り添い合える場を展開。自身が救われた原体験をチカラに、誰もがケアの担い手になれる環境を全国へ広げている。

