夢・進路

本を書きたい。けど書けない・・・(30代・出版社経営・男性)

本のタイトル
ツバキ文具店
著者
小川糸

鎌倉で小さな文具店を営みながら、手紙の代書を請け負う鳩子(ポッポちゃん)。代書の依頼者の心に寄り添ううちに、仲違いしたまま逝ってしまった祖母と向き合っていく。大切な人への想いを、手紙で紡ぐ物語り。

お悩み

「過去の自分と同じように悩んでいる人を救いたい。こんな自分でも、そんな一冊を出せたら。でも書いたことを批判されるのが怖いし、そもそも読まれるのか...。」そう漠然と感じる人を後押しするような一冊があれば...と、自分でもそんな本を書きだして7ヶ月が経ちました。そして同じ不安に苛まれて、なかなか完成しない。自分は完璧主義者?臆病者?自意識過剰?そんなもやもやが続く日々です。
(34歳・出版社・男性)

ブックセラピストからのひとこと

自分でも本を書きはじめたとのこと。どんな文章が綴られているのだろうと、ワクワク想像してしまいました。

悩みを抱える人と同じ悩みを感じはじめたということは、届けたい相手の気持ちが想像できるということですよね。それはあなたの武器になるのではないかと思っています。同じ経験があるからこそ、かけられる言葉もあると思うのです。

はじめに本を書こうと思ったとき、どんな気持ちを抱いたでしょう。悩みを抱える人の背中を押せるように、自分の想いや言葉を伝えたいと思ったのではないでしょうか。個人的に、誰かの力になれればと綴られた本は、手紙と近しいものがあるように感じています。読み手を想い、文字を通して想いを伝える、ということです。手紙を書くとき、どんな気持ちで言葉を綴るでしょう。自分の気持ちが伝わるといいな、読んだときどんな顔をするだろう、読んだあとまた会えるといいな、いろんな温もりが溢れているように思うのです。

本にする内容に流行りがあるのかもしれないですが、お悩み主さんは流行りのものを書こうとしている訳ではないのかなと思ったりします。となると、時間をかけてもいいのではないでしょうか?「熟成期間」と捉えてみるのも面白いですよね。

・・・とは言っても、そんな簡単なことではないのかもしれません。だけど、本をつくるベースにある想い、本をつくりたいと思ったときの気持ちは大事にしたいなと思ってしまいます。

いつかあなたの想いの詰まった本を読める日を楽しみにしています。

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