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要領悪く、不器用で。全てにおいて劣っており、戦える武器を持っていない。(20代・大学生)

本のタイトル
本当はちがうんだ日記
著者
穂村弘

人生まだリハーサルで、本番はこうじゃなくて。そう思うことで惨めに感じる気持ちを抑えようとする穂村弘さんのエッセイ。

お悩み

要領が悪く、不器用で、臨機応変な対応ができません。
社会に出れば、スピーディーに物事をこなし、一定の成果を出すことが求められるのに、まるでできません。
それだけではなく、ルックスも性格も頭も全てにおいて劣っており、戦える武器も持ち合わせていません。
自信もクソもありません。それにより、まともに人と話せません。
顔が不細工だとか、使えないとか、変な奴だと嘲笑されているように感じます。

何をどうしたらいいのでしょうか。

(20代・女性・大学生)

ブックセラピストからのひとこと

何をどうしたらいいのか。

あなたは何をどうしたいでしょうか?
社会という大きなものの中で生きていくためには、戦う武器が必要なのでしょうか?

自分自身が自信を持てるように、
・仕事術や成果の出し方を学んで実践
・好きなルックスになれるようファッションや体づくりをやってみる
・性格を変える努力をする
そういう自信をつけるために死ぬ気で努力する選択肢も1つ。

本を読む人ではなくても、本を読むことを義務づけて、毎日本を読んでいくと"本を読む人"になれたりします。"穏やかな人"で在ろうと演じていると、気づくと穏やかな人になっていたりします。
なりたい自分を演じて、それに向けて努力してみるのもあなた次第。

他には、今の自分を認めてあげるのも選択肢の1つで。
こんな性格な自分だから、と開き直ってしまうんです。自分に対して期待しないとも言えるでしょうか?
少し変わっている自分がいて。それでもまぁいいよねと受け入れてみて。こんな自分を面白いと思ってくれる人と付き合っていこう、という視点です。
癖のあるパクチーの好みが極端に分かれるように、癖のある人は周りから好かれないこともあるけれど、すごく好いてくれることもある。寂しい思いをすることもあるけど、それ以上にに強く愛されることもあるんですよね。

要領が良くて、ルックスが整っていて、性格まで非がない。そういう人が社会で見ると強い場所もあるでしょう。だけど、それだけじゃない場所もちゃんとあるんです。

 

何をどうしたらいいか。

わたしからのお返事としては、「まずは、本を通して自分と異なる人とたくさん出会ってみてください。」

年齢も職業も生きてきた環境も全く異なる人たちの視点に触れてみる。そうするなかで、あなたなりのヒントが見つかると思っています。