男女の突然の出会いから始まる恋が、短歌と短文で紡がれてゆく。現代短歌を代表する歌人の穂村弘と東直子が、メールでのやりとりで生み出してしまった(しまったとしか言えない!)世界。フィクションなのに「そこにある」言葉だけで作られた、ふたりきりの恋愛。
本からこんなことに気付けるかも
- 1
恋愛は熱病のようなもの
- 2
「隣にいる」ということの儚さ
- 3
未来は、過去とかならず繋がっている
ブックセラピストからひとこと
短歌と、すこしずつ添えられている文章。それだけで、恋愛のすべてを見せられているような、そんな感覚。
ときめきは、どこから生まれて来るのだろう。恋は、いつ始まるのだろう。恋が病のような顔を見せるのは、なぜなのだろう。どうしてこのひとは隣にいてくれるのだろう。もしこのひとがいなくなったらどうなるのだろう。今は、どこに繋がってゆくのだろう。
そういう一つ一つの恋愛についての、簡単に言葉にはできなかったかけがえのない瞬間を、じんわりと味わう。
今、となりに大切なひとがいないひとは、いつか出会うかもしれない「あなた」のことを思い浮かべながら、それぞれの登場人物に没入してみてください。
そして、今となりに大切なひとがいるのに、ときめきが無いというひとは、ぜひ隣に「あなた」がいることの大切さを再確認して貰えれば、と思います。
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