同じ職場で働く立場も年齢も異なる女性たち。
彼女たちのそれぞれの視点を描いたお話し。
お悩み
いついかなる場所でも自分でいるべきだと。そう思う自分がいる。(40代・男性)
ブックセラピストからのひとこと
いついかなる場所でも自分でいること。
そう聞いて真っ先に思い浮かんだ本は、平野啓一郎さんの「私とは何か 「個人」から「分人」へ」でした。
いついかなる場所でも自分でいることができるのだろうか。
どんな場所で違う顔を見せていたとしても、自分であることに変わりはないのではないかと思ったからです。
だけど、やっぱり小説もいいよねと思い、もう一冊選んでいます。
同じ自分でも、職場で見せる顔、家族の前で見せる顔、恋人の前で見せる顔、推しの前で見える顔、面接の時に見せる顔、コンビニの店員さんに見せる顔とでは違ってきますよね。いついかなる場所でも同じでいる方が難しいです。
同じ場所の自分でも、誰から自分を見るかによっても変わってくるように思います。
職場で言うと、同僚から見た自分、社長から見た自分、新入社員から見た自分。
きっと違うはずで。だけど、どれも自分です。
違うけど、同じ。どれも自分あることには変わりありません。
こんな自分が嫌だと思うのであれば、その場所に見せる自分が嫌だということで。
自分すべてを否定することではないのだと思うのです。
いついかなる場所でも自分でいること。で悩んでしまうのであれば、
そう思ってしまう環境を離れてみるものひとつですよね。
自分を縛らない場所を見つけられますように。