日常

周りと比べてなにもない自分、ときどき消えたくなる。(29歳・会社員・女性)

本のタイトル
わたしの美しい庭
著者
凪良ゆう

マンションの屋上にある「縁切り神社」に集まる人たちのお話し。

お悩み

周りがキャリアアップや、結婚、出産していく中、私は、世でいう良い会社でも、いい仕事でもないところで、単純なミスばっかりして、迷惑かけています。恋人もいません。ぽっといなくなりたくなります。過去の自分の発言や行動への後悔が忘れられません。
(29歳 会社員 女性)

ブックセラピストからのひとこと

長く働けばキャリアアップしていくのが当たり前、女性は結婚や出産するのが幸せ、優しくされたらありがたがるのが普通、ミスをして迷惑かける、それはいけないこと。そうなのでしょうか。

いや、今の時代、女性にも多様な生き方があって、幸せの形はそうじゃない、幸せに思うことも人それぞれ違うって思ってはいるけど、周りを見ると楽しそうな姿と自分を比べて凹んでしまうということもありますよね。

後悔は縁切り神社でさようならして。まずは自分自身の感じることをそのまま受け入れてあげれたらいいなと思います。幸せだと感じることも、嫌だなと思うことも、快も不快も自分の気持ちは自分のもで。その後の行動はどうであれ、まずは自分の気持ちは否定せずにまずは感じたことをそのまま受け入れてあげたいなと。その先に、じゃあ自分はどうしたいんだろうって問いかけてみるんです。⁡

ーーそれでいいんだよ。
幸せに決まった形なんてないんだから。統理がそう言うから、わたしは安心してうなずける。
形がないって自由でいいねと言うと、形があっても自由にしていいんだよと返される。

そうすると、少しずつ周りと比べない自分に、自分の好きな自分になれるんじゃないかなと思うんです。

キラキラしてない自分に嫌になったら、ぜひ穂村弘さんの「世界音痴」や「本当はちがうんだ日記」も手に取ってもらえるといいなと思います。今の自分でもいいじゃんって、少し気持ちがラクになる気がします。

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