現実と非現実を往復する影のような存在で、ごく初歩的な救助の仕事をする「足みじかおじさん」のショートメルヘン。
お悩み
部署長の先輩が退職して。3年目にして部署長がやっていた業務を引き継ぐことになった。自分がやらなきゃいけないわけじゃないけど、誰もやらないであとで「やっておけば」となるのなら、自分が動いてしまったほうがいい。そんなこんなでやるべきことが増えて、責任も増して。慌ただしい毎日を過ごすこの頃。嫌いなわけじゃない、苦しいわけじゃない。だけど、ふと、しんどいなと思うことがあるんです。
ブックセラピストからのひとこと
先輩が退職されてから、たくさん頑張っておられるのですね。お疲れさまです。
自分がやらなきゃいけないわけじゃないけど目に止まって動いてしまう。それはきっと誰にでもできることではなくて、すごいことなんだと思います。だけどそれで疲れてしんどく思うのならば、せっかくのあなたの強みが苦しめるものになっているのかもしれません。
そんなときは、遠慮なく周りを見渡して。頼ってみましょう。助けを求めてみましょう。率先して動けるということは、周りをよく見れているということ。その長所を活かして、自分のやらなきゃと気になったことを分散していくのです。
職場の中にも、職場外の繋がりでも。きっとあなたを気にかけている人、手を差し伸べてくれる人、力になりたいと思っている人はいるはずです。パッと現れて、スカッと解決するようなヒーローは中々出会えないかもしれない、けど、足みじかおじさんのように気づくとあなたを助けてくれていたような存在は案外身近にいると思うのです。
「今はしんどいかもしれない。けど、きっと大丈夫。」
この本はそんな気持ちにさせてくれる本。
小さな助けに感謝しながら、背負わず踏ん張っていけること。応援しています。