現実と非現実を往復する影のような存在でごく初歩的な救助の仕事をする足みじかおじさんは、日常のふと困った時に現れて助けてくれる存在で。アンパンマンよりも長くあるという足みじかおじさんのショートメルヘン。
お悩み
予期不安が強いです。いつも最悪の状況を想像して生きているので、取り越し苦労が多いです。本当は大丈夫なはずなのに。自分に大丈夫だと言ってあげたい。
(24歳・看護師・女性)
ブックセラピストからのひとこと
自分以外の人には「大丈夫だよ」と言えるのに、1番近くにいる自分は大丈夫かなと不安ばかり募って苦しくなってしまうこと、ありますよね。「心配事の9割は起こらない」とかいうけれど、分かってはいても取り越し苦労が多くなってしまうのだと思います。
いつも最悪の状況を考えてしまう。これはあなたの性格で、あなたを追い詰めてしまう癖でもあるけど、あなたの長所でもあるはずです。考えないようにする、というのが出来ていたら悩んでいないはず。...であればそんな自分と上手く付き合っていく方法を見つけていれたらいいなと思うのです。
・何に不安を感じるのか問いかけてみる。
・不安を感じたら動いてみる。
・不安を一つずつなくす工夫をしてみる。
・不安に思うことが起こる根拠を探してみる。
とかいかがでしょうか。
不安に思ってしまう自分はあきらめて、そこからどうすると自分が楽に思うか考えてみるんです。
正義の味方で守ってくれるようなヒーローのような存在ではなくて、ふとしたときに助けてくれる人がいる。そんな存在を想うだけで心強く思えるんだろうなと思ったりします。
足みじかおじさんはそんな影の存在で。目立つことはないけれど、そっと寄り添い「きっと大丈夫」と思わせてくれる。
自分で自分に「大丈夫だよ」と言えないときは、周りの力を借りていいんです。
自分が苦しくなるまで、いろんなことを考えてしまう。そんなあなただからこそ、できることや気づけることがあって。たくさん考えているからこそ、上手くいっても、上手くいかなくてもきっとあなたは大丈夫になれる。あなたのままで大丈夫です。

