恋愛

周りが結婚していく中で、恋人がいない自分に焦る

本のタイトル
結婚してみることにした。 壇蜜ダイアリー2
著者
壇蜜

壇蜜の日記集。コロナ前の日常を彼女らしい繊細かつ鋭い切り口で描いていて、たった数年前の事なのに懐かしさを感じる。”ほのぼの”より”じめじめ・しっとり”、だけれどそれに安心する。

本からこんなことに気づけるかも

1

結婚ってそんなに一大イベントではないかも

2

明日も明後日も人生は続く、結婚してもしなくても

3

わたしの人生、わたしらしく生きること

ブックセラピストからのひとこと

私も周りが結婚する年頃になってきて、お悩みを寄せてくださった方と同じように悩んだことがありました。そんな時、タイトルに吸い寄せられるように手に取った一冊が「結婚してみることにした。 壇蜜ダイアリー2」。

結婚してみることにしたって、そんな軽くできるものですか……?と疑い半分、どうせ美人だものねと妬み半分(つまり百パーセントただの嫌なやつ)で読んだのですが、そんな気持ちで読んだからこそじんわり心にしみました。

恋人がいない時に周囲がどんどん結婚していくと、そんな大きな決断をしたいと思える相手に出会えたんだな、私は会えるだろうか……と結婚するということがとてつもない確率の上に成り立っているような、途方もない気持ちにさせられます。

でも実際「結婚してみることにした」壇蜜さんの日記を読んでいると当たり前ですが、彼女の感じること、考えることは結婚する前もした後も大きく変わることがないんですね。ただ彼女は彼女の人生を淡々と走っていて、途中にあった結婚というマスに止まり、そしてまた走り出す。そのライトさが、恋人がいないと焦る気持ちを少しだけ楽にしてくれます。

人と比べて焦ることや悲しくなってしまうことの多い世の中ですが、自分らしく自分の人生を走っていけるといいなと思います。壇蜜さんのエッセイ、クセになりますよ。

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