人間関係

困っている人が近くにいるのに助ける方法が分からず無力で苦しい(38歳・会社員)

本のタイトル
この嘘がばれないうちに
著者
川口俊和

愛する人を思う気持ちが生み出した、不器用で優しい4つの「嘘」。過去にいられるのは、コーヒーが冷めるまでの間だけ。どうしても過去に戻りたい彼らの口には出せない本当の願いとは……?

本からこんなことに気づけるかも

1

誰かのためを思った優しい嘘がある

2

家族、恋人、友だちを想う

3

ほんの少しのお節介もいい

ブックセラピストからのひとこと

気にかけてみるものの「自分よりももっと困っている人がいるから大丈夫」のひと言。本当に大丈夫なのだろうか。心配かけたくないから大丈夫じゃないのに大丈夫と言ってるんじゃないか。何もできない自分が無力に思えて苦しい。

「自分は大丈夫だよ」と言われた時の切なさや無力感も分かれば、ついつい「自分は大丈夫」という気持ちも分かるような気がします。どちらも相手を気にかけるからこそ感じる思いですね。

何もできない自分が無力に思えて苦しいとき、どうしたらいいんでしょう。何が正解なのか、何があなたの心を軽くするのか。私にも分からないのが正直なところです。

申し訳ないって思ったり。自分が少し苦しくても、小さな嘘をつくことはあるように思います。誰かを傷つけたくなくてつく優しい嘘。そんな小さな嘘を取り払うのは、誰かのお節介なんじゃないかなと思ったりします。申し訳ないなと思っていたけど、少し強引にでも引っ張ってくれたおかげで前に進めた経験、ありませんか?

大切なあの人が心配なら会いに行ってみれば良い。届けに行けば良い。「大丈夫」と言われてもなお心配なら、本当に大丈夫なのか、会って、話して、確かめに行けばいいと思うんです。会いに行くことで、何に困っているのか、自分に何ができるのかも見えてくるように思います。

ただ1つ。何かしてもらうのではなくて、気にかけてくれる人がいる。それだけのことにどれだけ救われるか。あなたが大事な人を想い、気にかけていることは、必ず相手の力になっているんじゃないかなと思うんです。気にかけてもらえただけで、すごく心強かったりします。そのことを忘れてほしくないなと。

もしかしたら困っている人にとって、あなたを困らせたり苦しめるのは、一番避けたいことなのかもしれないですね。

あなたの思いが、困っているあの人に届きますように。

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