人生の共演者(パートナー)の視点で1人の女性、道子を軸に過去を辿っていくお話。
お悩み
夫は転勤族。分かってて結婚したけれど、娘が産まれこの4月に初めて転園を経験しました。
前の幼稚園は全ての先生が娘の1日あったことを知っている様子だったのに、今の園は担任ですら希薄な感じで、全てにおいてのギャップに、育った環境ではないのに前の土地を恋しく思ってしまって前に進めずにいる気持ちです。
(30代・パート主婦・女性)
ブックセラピストからのひとこと
娘としてのあなたから、妻としてのあなた、お母さんとしてのあなたになって。歳を重ねる中で生じる関わる人の変化に加え、転勤族として同じライフステージでも生じる変化がある。
環境の変化にストレスを感じるのも人間の特性で。新しい環境で、前の環境と比べてしまったり、前に進めないと思うのは自然なことです。そんななかでご家族との日々の暮らしをつくっているあなたは、毎日とても頑張っていますよね。
祖母、義母、従姉妹、お母さん、妻、娘。
同じひとりの人においても、歳の重ね方や見る人によって肩書きは変わってきます。誰からもよく思われるとはないように、誰のこともよく思うことはないのかもしれないですね。
今のあなたは、どんな顔を持って、どんな人と関わり生きているのでしょうか?
それに、環境の変化でストレスを感じるのも自然な反応ですが、新しい環境を乗り越えようとする高い適応能力(順応性)を持っているのも人間の特性です。いつでも前を向いている必要はありません。無理に前を向うと焦らなくても、いつか前を向ける日は必ずきます。
前を向けるその日までは、立ち止まって小さなことに目を向けて。今を大事にできたらいいなと思ったりします。
今の街では何が見えますか?
どんな音が聞こえますか?
好きな場所は見つけましたか?

