人間関係

心の底から好きなものや人だけに好きだと伝えて生きていたい。(26歳・無職・女性)

本のタイトル
最後だとわかっていたなら
著者
ノーマ コーネット マレック(作)/ 佐川 睦(訳)

もし、明日が来ないとしたら、
わたしは今日、どんなにあなたを愛しているか伝えたい。

9.11同時テロの後、アメリカで朗読され、世界中が涙した感動の詩。

お悩み

リストカットをやめたい。やめたいのに繰り返してしまう。
別に誰かに注目されたいわけじゃない、良いことだとも思ってない。なのに、なのに、ストレス解消の下位互換としてやってしまう。

暗い音ばかりを拾わず、明るい世界から目を背けず、生きていたい。
自分が心から、心の底から好きなものや人だけに好きだと伝えて生きていたい。

なのに、できない。できないならいっそ消えてしまいたい。
いなくなってしまいたい。(26歳・女性・無職)

ブックセラピストからのひとこと

あなたの想い、漂流相談室に流していただきありがとうございます。

悩んでいることでありながら、悩みの書き方、言葉の選択に、魅了されている私がいました。あなたの言葉が脆くて、儚くて。尊く思えてなりません。

ストレス解消法でリストカットをしてしまう。
やめたいのにやってしまう。そんな自分を責めないでほしいです。やってしまってもいい。けどその先に、ストレス解消法だと分かっているのであれば、「ストレスを抱えちゃったな」「何がしんどかったかな」「どうしたらしんどい想いしないかな」とストレスを和らげることに、自分を労り慈しむことに目を向けてみてはどうだろうと思うのです。

暗い世界を知っているからこそ、明るい世界も見えてくるはずで。明るい世界から目を背けることで見えてくる景色もあります。

眩しいと思いながら日の出の方角に向かって自転車を漕いでいたとき。ふと目を背け後ろを振り返ると、陽の光に照らされた街がありました。

明るいだけが正義ではなくて。暗いのがダメなんじゃない。そして、たまに目を背けてもいいんだと思うんです。

そして、自分が心から、心の底から好きなものや人だけに好きだと伝えて生きていたい。
その想い、とっても素敵だなと思いました。

それでもできない理由は何でしょう。
恥ずかしいから?嫌われたらどうしよう、そう思うから?伝えられる距離にいないから?

消えてしまいたい、いなくなりたい。
明日かもしれない、もう少し先かもしれない。私たちはいつかは消えていなくなります。
そうなる前に、最後にあなたの想いを伝えてみてはどうでしょう。

あなたは素敵に言葉を紡げる人だなと感じています。
大丈夫、あなたの「好き」はきっと伝わると思います。
どうかご自愛ください。