人間関係

誘いを断れない、合わせるのがめんどくさい(14歳・女子)

本のタイトル
かがみの孤城
著者
辻村深月

中学生の少女・こころは、学校での人間関係に疲れて不登校になってしまう。そんな彼女がある日、部屋の鏡の中にある「不思議なお城」に招かれる。そこには、同じように学校に行けなかったり、人との関係で悩んでいたりする中学生たちが集まっていた。

彼らはお互いの秘密を少しずつ打ち明けながら、「ここにいてもいい」と思える時間を過ごしていく。そんなお話し。

お悩み

友達に合わせなくちゃいけないのがめんどくさい

遊びに誘われて、行きたくないけど、「めんどくさいし、興味がないからちょっと無理」と断ろうとすると「えー」みたいにその場の空気が悪くなるし「ちょっと難しいからうちはなしでみんなで行けばいいから」って言ったら「みんなで行かなくちゃ意味がないから!」と言われて断りづらい雰囲気になる。でもその友達とは仲良くしていきたい。だから、頑張って今までは楽しそうに装っていたけれど

もう疲れてしまった。これは断らなかった自分が悪いのだろうか

(14歳・中学生・女子)

ブックセラピストからのひとこと

まずはじめに。
「断らなかった自分が悪いのかな、」ということ。
自分の気持ちを大事にできなかったのは、優しすぎるからだなと思ったりします。相手との関係を大事にしたくて、関係を壊さずに断れたらと、あなたなりに声のかけ方を考えてきたはずです。

自分の意思ではコントロールできない事柄に巻き込まれると疲れてしまう。それは、自然なことです。
無理して「楽しそうに装う」ことって、実はわたしも経験したことがあります。きっと多くの人が感じたことがあるのではないでしょうか。

「断ること=悪いこと」じゃないです。 断ることは自分の好き嫌いを表現することでもあって。断ることが自分をつくるキャラクターのひとつになったりするのかなと思ったりもしています。

わたしは勧められたお酒を何回か断っていると、わたし=お酒を飲まない人というキャラクターが定着して、わたしの周りにはそんなわたしを受け入れてくれる人だけが残るようになりお互い変な気遣いなく心地よくいれたりしています。

楽しいものは楽しいと、苦手なものは苦手だと思う。素直なあなたの気持ちを認めてくれる人はきっといます。

自分の気持ちに素直で在れますように。

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