冬眠から目覚めたクマ、気づくと森は工場になっていて。労働者として働きはじめるうちに、クマであることも見失いつつあって。思わず深く考えてしまう、大人絵本。
日常
何気ない一言や大切な人からの言葉で心が傷付いて、立ち直るのに時間が掛かる
- 本のタイトル
- ぼくは くまのままで いたかったのに・・・・・・
- 著者
- イエルク・シュタイナー ぶん イエルク・ミュラー え
本からこんなことに気づけるかも
- 1
それぞれ見えてる世界が違う事を感じる
- 2
周りの言葉に支配される怖さを感じる
- 3
自分のアイデンティティを考える
ブックセラピストからのひとこと
相手は誰かを傷つけるつもりはなくて、自分を想って言ってくれたことかもしれない。けど、そんな一言や大切な人からの言葉で傷ついて、しばらく引きずってしまうことってありますよね。
何か言われてグサッときたとき。「もしかしたら相手はクマなのかもしれない」「相手から見える世界はそうなのかもしれない」そう考えてみるのはどうでしょう。
今は同じ環境にいる相手も、これまでの育ってきた環境が違えば考え方が違くて。お互いに見えている世界が違うのだと思います。
なので、相手の言葉で傷ついたときは、全く違う生き物、クマが言っていることだと思えば可愛らしく見えてきませんか。そしてクマの言っていることとして一歩離れて見ていると、相手の立場を踏まえて言っていることの意味を感じ取れたり、自分が背負わず冷静に言葉を受け取れると思います。
相手に言われた言葉であなたが自分自身を気負う必要はなくて。そういう視点もあるんだ〜と受け取っておけばいいと思うんです。相手の言葉によって、自己評価が下がったり、自分を失ってほしくないなと。
それでも傷ついて立ち直れないときは、目的もなくお散歩に出かけたり、窓を空けて丁寧に掃除をしてみたり、レシピを見ずに料理をしてみるのがお勧めです。きっと、暮らしと一緒に、自分のモヤモヤした心も整ってくると思います。
相手の言葉をきちんと受け取る素直なあなたが、いろんな視点を持ちながら豊かに生きていけますように。